ジャズピアニスト平川勝朗のページ

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クリスポッターの片思い

昨日のベースレストリオのメンバー、ドラム木曽君とギター渕田君、二人とも若いのにすばらしいプレイヤーである。で、空いた時間に話題になったのは、ポールモチアントリオのこと。まあ当然の成り行きといえる訳だが。

「あんなふうにタイムを自在に伸び縮みさせることができるのはポールモチアンをおいていない」と菊池のプーさんに言わしめたポールの恐るべきセンス。ビルフリーゼル(昨今はフリセールか)の尋常ではない音楽全体を見通す能力などなど、なんだかんだ言っても最後には「すごすぎっすよねー」で結ぶしかないという、、つまりは3人ともがあのトリオのすごさに感動していている、というところで共感していた。

しかし今考えてみると、その場でジョーロバーノの話題がぜんぜん出てこなかったのはなぜだ、、、いやまあ深い意味はない。たまたまだ。あのふくよかなノリというか、ユーモアというか、そういう点はあのトリオの個性に大きく関係している。そういってみれば、ポールモチアントリオのメンバーの共通の資質というのはユーモアだったりするのかもしれない、とふと思う。

なんとなく話の流れでクリスポッターの話題も出た。彼もポールモチアンとの共演はまあまあ多いから。でもその時の話の結論としては、クリスポッターとポールモチアンは合わないよね、ってものだった。なんで一緒にやるのか疑問だが、渕田君いわく、「たぶんクリスポッターがモチアン好きなんじゃないんすかね、、でもポールはあんまり好きじゃないんじゃないかって、、」これにはちょっと笑ってしまった。そうか、クリポタの片思いだったのか、、

さっきのユーモアという観点からいうと、クリスポッターの音楽はまじめすぎて、ポールとあってる感じがしないのかな、、とはいえ、当人同士のあいだには傍からはわからない何かがあるのかもしれないけれど。

まあ偉そうなことを書いてしまったけど、第三者というのは好き勝手なことをいうものだということで、そこは許してもらうとして。