実体と影
ずっと雨が降ってなくて
鴨川がちょっと干上がり気味だけど
明日からまとまった雨予報だ。
そろそろ梅雨入り。
庭の半夏生の葉っぱの裏側に真っ黒い幼虫が。
吸い込まれそうな黒。
風景の一部がほころび、あちら側の世界が
のぞいてしまっているような
幼虫の形をした世界の破れ穴、
のようなそんな黒。
去年、収穫し終わってすずなりになった種を適当に蒔くだけ蒔いて放置しておいた結果、そのうちのいくつかが律儀に生えてきた。モロヘイヤ。
このまま大きく育ってくれるだろうか。
実体と
影
何かものを創作するうえで大切なのは
制限を設けること。
制限という足かせを作ることで
それを克服するために工夫をする。
その工夫が創造につながる
ような気がする。
詩を書いて世界を表現するのであれば
世界、という言葉を使わない、
とか。
表現とは
回り道のこと
「待っていらまえ」
ヤクでべろべろになった芥川龍之介は
内田百閒にそういった。らしい。
「待っていらまえ」
ちょっと高いなあ、と思ったけれど、
買ってよかった。
ゆっくり読んでいる。
机の上に、
冷めたブラックコーヒーと
気の抜けた炭酸水と
甘い宇治茶オレが
並べて置いてある。
別に3つ同時に用意したわけではなく、
朝からなんだかんだいろいろやりながら
その作業のお伴にとその都度何か飲み物を作って
3つとも中途半端な飲み残しのまま
今、この場所に一同に会したというわけである。
こうやってキーボードをたたきながら
それぞれ交互に飲んではしている。
実体と影
について
なにか書こうとしたのに
思考は逸れに逸れる。