ジャズピアニスト平川勝朗のページ

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23:07

 

コロナ禍のせいなのか(たぶんそのせいだと思う)

最近ブログをぜんぜん書いてない。

最近は仕事がないせいでかなりのんびりした一日を送っている。

もちろんいつまでもこんなことしているわけにはいかないことはわかっているが。

新型コロナに関する記事は、なんとなく目に留まったものは読んだりしているが、

あんまりそういうのに振り回されても精神衛生上よくないので、

それなりに距離を取ろうと意識はしている。

とはいえ、こないだ読んだ内田樹氏のコロナ関係の文章はすごくおもしろかった。

カミュのペストのことにちょっと触れていたのが印象的だった。

それは、それとして、、

今日、そのこととは関係なく、以前youtubeで見た、

「100分で名著」シリーズのスピノザの回をまた見たくなって検索したら、

なんと知らない間にほとんどのこのシリーズが削除されていた。

ほんと、NHKはこういうのけっこうシビアである。

勝手に誰かがアップしたやつを見つけて削除していっているんだろう。

でも、なぜかいくつか削除されずに残ってるのもあって、

そのうちの一つに「ペスト」があった。

シリーズ4回、すべて残ってる。

これはラッキーと思って、興味深く1から順番に見ていった。

解説は仏文学者の中条省平氏。

興味深くシリーズ全部見ていったら、

最後の第4回で特別ゲストとして、なんと内田樹氏が出てくるではないか。

これはうれしい偶然、いや必然か、

で、氏がしゃべってるところ見るの初めてだったけど、

ちょっとイメージと違った。

なんかけっこう親しみやすい感じで、

かつ、内なる感情というか思いみたいなものがすごく言葉にあふれてて

人間味のあるしゃべり方。

なんか、そこですごく共感を持った。

しゃべってる内容ももちろんよかったけど。

昔から名前はもちろん知ってたし、

いくつか文章も読んだことはあったけど、

そこまで印象付けられるほどでもなかったが、

この動画でがぜん好感度が増した。

(その直前に読んだコロナに関する記事の影響もあったと思う)

よし1冊なんか読んでみようと思って、

さっそく「生き延びるための七講」をkindleで購入。

あ、なんかしっくりくる。おもしろい。

考え方が好き。

けっこう女性的な考え方をする、というか、

女性的な考え方の方に人として大切なことがある、

というポリシーを持っているというのか、、

まどろっこしい言い方だが、そういう印象を強くもった。

せっかく時間があるうちに、もっとこの人の著作にたくさん触れてみようかな、

と思っている。

で、動画ですごく好印象を持った、ということに関して。

思想家、評論家、小説家、まあなんでもいいんだけど、

それぞれの分野でそれなりに偉い人とされている人は無数に存在しているわけで、

そういう人たちからいろんな知識、考え方を学びたいと思うわけだけれど、

人によって言ってることが真逆だったりすることも多く、

いったいどっちが正しいのだ、と判断しきれず混乱してしまうことも多い。

でも、そういうときの判断基準について、一つ思い当たった。

言ってる内容はさておき、

その人に対して、単純に、感覚的に

好きか嫌いかの印象で測ればいいのだ、ということを。

で、たぶんだけど、その人が好印象であれば、

その人は自分にとって有益な情報をもたらしてくれるような気がする。

これは別にしゃべってる動画をみないとわからない、という話ではなく、

例えばある人の著作を読んだときの感想でも同じことがいえる。

話の内容は難しくてあまりよくわからなかったけれど、

なんとなく著者の人間像みたいなことはおぼろげにせよにじみ出てくるもので、

それが好印象であったとしたら、

多分書いてる内容も自分が進むべき道の指針になるようなものなのだと。

そのときははっきりとはわからないかもしれないけど。

そう、なんとなく好きとか嫌いとか、

一見子供じみているというか、ばかみたいだけど、

こういうシンプルで感覚的な印象って、

けっこう真理をついているのじゃないか、

と今更ながら思った次第。